短歌  宮里 勝子選

ひとり居の誰とも会はぬ日の淋しインスタントで食事をすます   益 田 長〓(山ヘンに買の貝が幸)スミエ

  【評】手軽で色どりもよく、独り居にはあつらえ向きの食品は豊富な今日。しかし心 のありようによっては淋しさを消すことは出来ない。下二句の表現は事実を述べるのみ であるが、三句の主観により誰とも会わなかった原因や深さは浅くないと汲み取れる。

一日がワンで始まる我が家の健康維持はクロとの散歩       出 雲 河原 正博

  【評】犬を飼い始めて生活にリズムがうまれ...