<短歌>

われ寂し自立せよとて育てし娘(こ)今じゃロスからベガスに住みて 浜 田 岩田 啓子

 【評】抱いていた理想と現実とのすれ違いとでも言いましょうか。初句で「われ寂し」と言い切った親の思いを子は知らず。でも立派に自立、現に世界を股に活躍しておられるのです。

広告の裏に折々書きためし短歌を選(え)りて今投函す 出 雲 原   豊

 【評】短歌に限らず文芸作品の創作には平素の積み上げが大事。見聞きし感じたことをメモに残す平素の暮らしぶりが、創作の底力になって働くの...