鳥取城北高校(鳥取市西品治)2年の石畑晴一朗さん(17)が趣味でコミカルな動物のイラストを描き、好評を得ている。1年余り前、才能に着目した教師に勧められて百貨店などで販売するようになり、これまでに100点以上が売れた。自信を深め、芸術系の大学に進みたいと夢を膨らませる。 (岸本久瑠人)
小さい頃から絵を描くのが好き。虫に興味があり、図鑑を見てはカマキリやカブトムシなどを夢中になって描いた。中学3年の時、鳥取城北高のプレゼン型入試を知り受験。「鳥取のまちを自分のデザインで明るくしたい」と得意な絵をアピールして合格した。
ものづくりやまちづくりに取り組む「アントレプレナー部」の活動の一環で2020年11月、地ビールのラベルデザインを考えた際、顧問の教師に「個性的で面白い。販売してみないか」とイラストを褒められ、腕試しに販売することにした。
好きな動物とファッションを掛け合わせ、擬人化した動物のイラストを制作。同年12月に百貨店・鳥取大丸前で開かれたイベントで初販売し、はがきサイズ10点を完売した。「自分の絵を好きだと言ってくれる人がいる」と手応えをつかんだ。鳥取大丸の一角などで8回の展示即売を行い、1点1千~1万円未満で計100点以上が売れた。
「今は自分が描きたいように描いている。特定の人のことを思って絵を描いてみたら何か変わるかもしれない」と依頼を受けての制作にも関心を抱く。卒業後は芸術を学べる大学に進み、自分の可能性を追求するつもりだ。














