海に入り稽古をする参加者=松江市鹿島町古浦、古浦海水浴場
海に入り稽古をする参加者=松江市鹿島町古浦、古浦海水浴場

 日本空手道教育研究会武徳館の寒稽古が9日、松江市鹿島町古浦の古浦海水浴場であり、市内の小中学生ら約40人が荒波に足を取られながらも突きや蹴りを繰り出した。

 仲間と励まし合いながら寒さに耐える経験を通して、自分に負けない自信を持ってもらおうと、15年前ごろから取り組む。

 参加者は「早く行動しろ、声を出せ」との重吉伸一館長(64)の厳しい言葉を背に、浜辺を走った後、海に入った。腰まで漬かり、冷たさに耐えながら「えい、えい」と声を張り上げ、基本動作を繰り返した。

 城北小学校6年の竹内優陽君(12)は「冷たかったけど、気合が入った。卒業まで残り短いので、できることを尽くしたい」と意気込んだ。重吉館長は「寒稽古を乗り越えたことを自信として、学校や空手に生かしてほしい」と期待した。

 稽古前には1時間かけて浜辺のごみを拾った。