島根県と鳥取県は11日、計63人(島根36人、鳥取27人)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも10日の検査で確認。うち米子保健所管内の11人について、第8管区海上保安本部は境海上保安部の巡視船で勤務する職員だと発表した。鳥取県は不特定多数が出入りできる施設でないとしてクラスター(感染者集団)とは認定しない。
島根県の新規感染者の居住地は出雲市13人、浜田市11人、松江市5人、江津市4人、益田市1人、安来市1人、県外1人。うち25人(出雲市11人、浜田市8人、松江市3人、江津市2人、益田市1人)は、これまでに感染が確認された感染者の濃厚接触者か接触者。新規感染者36人中15人に県外移動歴があった。
県は、職員感染で業務態勢を縮小していた雲南合同庁舎(雲南市木次町里方)3、4階の雲南県土整備事務所について、両フロアで勤務する職員約90人の陰性が確認されたとして11日に通常業務を再開した。
鳥取県の新規感染者の居住地は境港市10人、鳥取市8人、米子市1人、県外3人、非公表5人。8管によると、うち境港、米子両市の11人が境海保の同じ巡視船で勤務。船は6日に境港を出港。体調不良者が11人出たため10日に帰港しPCR検査で陽性が判明した。他の職員で対応するため業務に支障はないという。
鳥取市は3日の成人式出席者で新たに1人の感染が確認されたと発表した。8日の検査で判明。成人式参加者の感染者は計3人となった。十分な感染対策をしており、会場内で感染した可能性は低いとしている。市本庁舎の職員の感染を受けた検査の結果、同じフロアで勤務した職員293人全員の陰性が確認されたことも明らかにした。
累計感染者数は島根が1964人、鳥取が1779人。うちオミクロン株感染が確定した人は島根53人、鳥取29人。島根は11日午後4時時点の入院者数が154人、確保病床(368床)使用率41・8%。鳥取は11日午前0時時点の入院者数が83人で確保病床(350床)使用率23・7%。両県とも重症者はいない。