机に受験番号札を貼り付ける島根県立大の職員=浜田市野原町、同大浜田キャンパス
机に受験番号札を貼り付ける島根県立大の職員=浜田市野原町、同大浜田キャンパス

 約53万人が出願する大学入学共通テストが15日に始まるのを前に、試験会場となる各大学などで14日、新型コロナウイルス感染防止に細心の注意を払いながらの設営が進んだ。例年よりスタッフを充実させ、防護服やゴム手袋を備える大学もあった。

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 共通テストは初日に地理歴史と公民、国語、外国語、2日目に理科と数学が行われる。山陰では島根大松江キャンパス(松江市西川津町)、鳥取大鳥取キャンパス(鳥取市湖山町南4丁目)など7会場で実施。大学入試センターによると、志願者数は島根が前年比70人減の2632人、鳥取は47人減の2453人となっている。

 島根県立大浜田キャンパス(浜田市野原町)では職員が机に受験番号札を貼り付けたり、案内看板を設置したりと準備を進めた。会場をはじめ、トイレや売店など受験生の動線を中心に消毒し、当日は各科目が終了するたびに換気する。石田強事務局次長は「コロナ対策に万全を期した。存分に力を発揮してもらいたい」と話した。

 島根県西部ではコロナ感染者が急増しており、送り出す各高校も、生徒へ気を配っている。

 浜田高校(浜田市黒川町)は密の状態を防ごうと13日から3年生のみ分散登校とし、14日は学年集会と激励会のみにして午前中に帰宅させた。阿部敦子教頭は「追い込みの大事な時に少しでも感染リスクを減らしたかった」と話す。

 石見智翠館高校(江津市渡津町)は冬休み明けの11日からリモート態勢に切り替え、教科担当の教員がパソコンを通じて生徒の質問に対応しながら最終調整に寄り添った。

 毎年前泊して山口県内で受験する津和野高校(津和野町後田)は休み明けの11日から黙食や1時間ごとの換気などを徹底した。藤原弘行学年主任は「生徒が何事もなく試験に臨んでくれることを願う」と話した。

 大学入試センターによると、14日までに濃厚接触者になった受験生から「別室受験に必要なPCR検査の結果が遅れ、間に合わない」といった相談が複数あった。入試センターは、検査結果が陰性で、無症状などの条件を満たさなければ追試験の申請を求める。
       (取材班)