作品を鑑賞する来場者=松江市殿町、島根県民会館
作品を鑑賞する来場者=松江市殿町、島根県民会館

 【松江】新春恒例の「新春チャリティー墨蹟(ぼくせき)展」(山陰中央新報社主催)が15日、松江市殿町の島根県民会館で始まった。全国各地の高僧や山陰両県の名士約30人の一行書や色紙が並び、開幕と同時に、お目当ての作品を手に入れようと、書道ファンが駆け付けた。無料。

 会場では京都・清水寺の森清範貫主や同・大徳寺黄梅院の小林太玄住職、裏千家家元の千宗室氏をはじめ、高僧名士が同展のために書いた約70点を展示即売。来場者は、味わい深い濃淡の世界に見入った。

 松江市母衣町の会社員、寺井亨さん(58)は「力強い作品にも微妙な違いがあり、床の間に飾るならどれにするか悩む」と話した。

 16日は午前10時から午後3時。22、23の両日は出雲市今市町のラピタ本店で開く。収益の一部は社会福祉団体に寄託し、福祉施設への助成や福祉関係事業に活用される。

  (片山皓平)