仲間の祝福を受けながら優勝を喜ぶ吉田みくにさん(手前右)=島根県隠岐の島町城北町、隠岐養護学校
仲間の祝福を受けながら優勝を喜ぶ吉田みくにさん(手前右)=島根県隠岐の島町城北町、隠岐養護学校

 全国の特別支援学校の生徒たちがオリジナルTシャツのデザインを競う「第4回オリT甲子園」で、隠岐養護学校(島根県隠岐の島町城北町)の高等部1年、吉田みくにさん(16)が優勝した。学校の友人らの笑顔をキャンバスいっぱいに表現した作品で、仲間の祝福を受け、栄えある受賞を喜んだ。

 知的障害のため言葉によるコミュニケーションは苦手だが、母親の久美さん(47)が「ペンと紙があれば、すぐに描き始める」というほど絵が大好き。全国教育美術展で2度、特選に入ったこともあり、地元の福祉ショップで販売されるイラスト入りグッズが島内外のファンから人気を集めている。

 作品は、自主制作されるTシャツの製造業者でつくる日本オリジナルTシャツ協会(東京都)が募集した。吉田さんの作品は仲間の笑顔がキャンバスいっぱいに広がるほか、スポンジを使って背景を鮮やかに彩色した独創的な作風。「級友を大切に思う気持ちが素直に表現されている」と、全国の特別支援学校36校と障害者施設4カ所から寄せられた計248点の中から最優秀作品に選ばれた。

 学内でも「描かれた人の雰囲気がよく出ている」と評判。同級生から「友達への思いが表れたすてきな作品」と祝福を受け、「ありがとう」とはにかんだ。
      (森山郷雄)