立て続けに水素爆発が起き、溶融した燃料が原子炉をも突き抜けた東京電力福島第1原発事故から10年。未曽有の危機に直面した日米両政府の当事者が「核溶融の残像」を振り返った。

 2011年3月11日午後2時46分、地鳴りとともに激しい揺れが大地を襲った。東京電力福島第1原発も大きく揺さぶられ、原子炉が緊急停止、50分ほどの間に二つの津波が襲来した。この時、地球の反対側に位置する北米大陸はまだ漆黒の闇に包まれていた。

 「(米東部時間の)11日金曜早朝、ベッド...