チューリップで彩られたトンネルを抜ける来場者=松江市八束町波入、由志園
チューリップで彩られたトンネルを抜ける来場者=松江市八束町波入、由志園

 松江市八束町波入の日本庭園・由志園で色とりどりの八重咲きチューリップ10万本が咲き誇り、来園者を楽しませている。11日まで展示する。

 花びらが幾重に重なり合う様子から、八重咲きのチューリップは「牡丹(ぼたん)咲き」と呼ばれる。同園は3年前から、ボタンが見頃を迎える前の3月下旬から4月上旬まで展示する。

 今年は前年の約5倍、100品種をそろえた。赤や黄、白など色鮮やかな花が約3300平方メートルのボタン庭園を彩る。約30メートルの花のトンネルの下では、子供たちが走り回るなどした。

 5日に来園した田中笑子さん(80)=松江市東津田町=は、持参したカメラで次々写真に収めた。「種類や本数が多い中、手入れがきちんとしていて、とても楽しめた」と感心した様子。同園営業企画部の大谷俊樹さん(35)は「スタッフが工夫して配置した。花畑の中を歩くような気持ちになってもらえればうれしい」と話した。(広木優弥)