「いぶり香香」の販売準備に当たる会員=浜田市弥栄町長安本郷、調理施設
「いぶり香香」の販売準備に当たる会員=浜田市弥栄町長安本郷、調理施設

 島根県浜田市弥栄町産ダイコンを使った薫製漬物「いぶり香香(こうこう)」の漬け込み期間が終わり、製造する「やさか加工グループの会」(12人)の会員が6日、弥栄町長安本郷の調理施設で販売準備作業に追われた。

 たるから約400本を取り出し、端を切って形を整え、重さごとに分けて袋詰めした。今季はダイコンが例年以上に大きく育ち、昨年11月下旬に始めたいぶしや漬け込みも良好だったという。事務局の王子幸子さん(73)は「間違いなく過去最高の出来。多くの人に満足してもらえる」と自信を見せた。

 いぶり香香は、秋田県の伝統的な薫製漬物「いぶりがっこ」を参考に2015年に商品化。桜の木を燃やした煙で3日間ダイコンをいぶし、ぬかや塩、熟した柿などを混ぜて漬け込む。香ばしさや歯応えのある食感が人気を集める。

 1袋150~300グラムの4種類で、税込み価格は600~1200円。7日から道の駅「ゆうひパーク浜田」(浜田市原井町)などで順次販売する。問い合わせは同会、電話0855(48)2644。

  (村上栄太郎)