島根県が9日、新型コロナウイルスの感染が急拡大する東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪の5都府県在住で、基礎疾患のある島根県出身者が一時帰県する際の宿泊費の半額を、1泊5千円を上限に助成すると発表した。申込期間は10~28日で、宿泊可能期間は11日~3月13日。
県民の1親等か2親等の親族、その配偶者、子どもで、基礎疾患のある人が対象。同伴者は大人の場合は1人分を支援し、18歳以下の子どもの場合は複数も可能とする。帰県直後に経過観察のため松江、出雲、浜田、益田の4市の指定宿泊施設に1~2週間、滞在してもらう際に使える。希望者にはPCR検査を本人負担で手配する。
同様の制度は過去に3回運用し、計13人が利用。今回は大阪府が発出した「医療非常事態宣言」や、神奈川県での保健所業務の逼迫(ひっぱく)など、ウイルスが猛威を振るう都会地の現状を踏まえた。
申込先は宿泊地が県東部なら一畑トラベルサービス、電話0120(333)556。県西部は石王観光、電話0855(22)2222。受付時間は土日、祝日を除き、一畑が午前9時半~午後5時半、石王が午前9時~午後6時。
(片山大輔)