JR西日本が販売する「クラウンサーモン」(提供)
JR西日本が販売する「クラウンサーモン」(提供)

 JR西日本が、倉吉市で陸上養殖されているトラウトサーモンを認証ブランドとして売り出す。通年で生食が可能で「クラウンサーモン」と命名。生きたまま輸送し、関西地方の回転すしなど37店で9日から提供される。

 JR西は、クラウンサーモンを安心安全な水産物の認証ブランド「PROFISH(プロフィッシュ) プレミアムオーガニックフィッシュ」に認定した。同じく鳥取県内で陸上養殖されている「お嬢サバ」「白雪ひらめ」に続くブランド化となる。

 クラウンサーモンは小泉川養魚場(倉吉市関金町小泉)が陸上で養殖しており、臭みがなく歯応えと上品な味わいが特徴。これまで海面養殖向けに販売していたが、新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込み、JR西が新たな販路を開拓しようと商品化した。

 小泉川養魚場が3年程度養殖し2~3キロに成長させたサーモンをJR西が仕入れ、活魚で輸送する。今後2年で2万~5万匹の販売を目標に掲げる。

 回転すしなどで提供する大起水産(堺市)の佐伯慎哉社長(43)は「お客の反応を見ながら取り扱いを増やしたい」と話した。

       (岩垣梨花)