松江市は、島根県全市町村を対象とした新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」が解除される21日から、休館中の市立29施設を順次再開させる。

 再開施設は、松江城天守・興雲閣や松江フォーゲルパーク、堀川遊覧船、日帰り温泉施設など。市立学校の体育館も21日から地域に開放し、市中心部の観光施設を巡る周遊バス「ぐるっと松江レイクライン」も運行を再開する。

 一方、市内では感染拡大が続き、市が確認した2月の感染者数は17日までで524人。月別で最多だった1月の502人を既に超えた。年代別の割合は、20代18%、10歳未満17%など若年世代で高く、家庭内感染が目立つ。

 市内の保育施設でクラスター(感染者集団)も発生していることから、市は重点措置適用期間の20日までとしていた「可能な限りでの保育園などの登園自粛と家庭保育の呼び掛け」の期限を27日まで延長。18日あった市の対策会議で上定昭仁市長は「家庭内での感染防止対策の実践と健康管理をお願いする」と訴えた。

 このほか、出雲市も臨時休館していた出雲科学館や荒神谷博物館など6施設を21日に再開することを決めた。電話相談のみの対応を取っていた子育て支援センターの利用制限も解除する。

 (片山大輔、月森かな子)