音声ペンを使った学習を指導する江口真理子教授(右)=島根県川本町川本、島根中央高校(江口教授提供)
音声ペンを使った学習を指導する江口真理子教授(右)=島根県川本町川本、島根中央高校(江口教授提供)

 島根県立大国際関係学部(浜田市野原町)の江口真理子教授(コミュニケーション学)が、英語のリスニング学習の機材「音声ペン」は、CDより学習効果が高いとする研究成果をまとめた。音声ペンは、教材に貼られたシールなどをタッチすると音声が出る仕組み。トラックごとの再生となるCDと比べ、聴きたい部分だけピンポイントで聴けるのが長所で、学習意欲の向上に影響するとみる。

 島根中央高校(川本町川本)の生徒8人に参加してもらい実験した。リスニング学習の教材で音声ペンを使って学習する範囲とCDを使う範囲を分け、学習後に英文を聴き取って書くテストを行い平均点を比べた。テストは1回目の3カ月後に2回目を行った。

 テストの平均点は、音声ペンを使った範囲(169点満点)だと、1回目に66・38点だったのが2回目は104・63点へと38・25点上昇した。CDを使った範囲(168点満点)は1回目が65・63点で2回目が86・88点と21・25点上昇。伸びは音声ペンの方が大きかった。

 参加した2年の和泉哲さんは「CDは聞き逃すとトラックを全て聴き直さないといけないが、音声ペンは聴きたいところだけ聴けたのでモチベーションが上がった」と話す。

 2020年度に開始された大学入学共通テストは以前のセンター試験と比べ、英語のリスニングの配点が倍増しており、リスニング学習の重要性は増した。一方で、学校現場では音声指導が不十分だという。江口教授は「リスニングは英語力の基礎で言語は音声が一番重要。規模を拡大して調査を続け、独自の教材を作りたい」と意欲を示す。
     (青山和佳乃)