鳥取県は23日、過去最多となる211人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日で200人を超えたのは初めて。米子市の認定こども園で、県内最大規模の84人が感染したのをはじめ、3件のクラスター(感染者集団)を新たに認定した。島根県は84人の感染確認を発表した。
鳥取県の保健所管内別の内訳は米子117人、鳥取市84人、倉吉10人。
米子市の認定こども園のクラスターは、20日から22日にかけて園児と職員の感染が判明した。関係者が把握できており、21日から臨時休園の対応を取っているため、施設名の公表は見送った。
他の2件はいずれも鳥取市で、老人ホームで18~20日に利用者と職員計10人の感染が判明。関係者が特定できているため、施設名は公表しない。
市立みたから保育園では20、21の両日に園児と職員計8人の感染が判明。22日に新たに5人の感染が分かった。関係者は特定されているが、市は市立施設について原則施設名を公表している。
鳥取県内ではクラスターのほか、県の本庁舎に勤務する職員2人、鳥取市本庁舎勤務の職員1人の感染が判明した。いずれも庁舎全体の業務に支障はない。
感染確認を受けて八頭町は町立郡家東小について24、25の両日を臨時休校とし、鳥取市は市立富桑小の休校を25日まで延長する。関係者が感染した疑いがあるとして、岩美町の町立岩美北小と浦富保育所は24日を臨時休校、休所とする。
島根県の感染者の居住地別は松江市と雲南市がいずれも23人、出雲市19人、安来市13人、浜田市と奥出雲町、邑南町が各2人。
累計感染者数は鳥取6015人、島根5957人となった。23日午前0時時点の確保病床使用率は、鳥取(350床)24・3%、島根(368床)24・2%、宿泊療養は鳥取148人、島根32人。自宅療養は鳥取618人、島根361人。いずれも重症者はいない。