約20万年前に火山の噴火でできた大根島(松江市八束町)の資源をフル活用したフィンランド式サウナが21日、島内でオープンする。サウナストーンに溶岩が冷えて固まった島石(玄武岩)を、水風呂に地下水を使うなど、島の成り立ちを肌で体感できる新たなスポットになりそうだ。
(金津理子)
サウナは、築90年の古民家を改築したゲストハウス「童心の小宿 なみ路」(同亀尻)が、島根県の補助金を活用して新設した。
宿のオーナー、里道菜美路さん(52)が、小さな穴が多くある島石の特徴がサウナストーンに適していたほか、島の地下水がサウナ後に浴びる最適な水温15度を保っていることに着目。島石は、島民にとって庭に転がっているほど身近なものだが、兵庫県出身の里道さんは「宝物」に見えたという。
このほか、島由来のボタンやビワの葉を利用した蒸留水を、熱したサウナストーンにかけて水蒸気を起こし、発汗を促す「ロウリュ」に使う。サウナ後には、大根島で採取した野菜を使った食事メニューを考案中だ。
里道さんは「大根島の古くからある資源を活用したサウナを楽しんで、大根島に来てほしい」と話した。
サウナの利用は、1日1組(上限6人)限定。1組2時間4500円。問い合わせは電話、0852(67)6769。













