2021年度の全国高校英語スピーチコンテストで、松江西高3年の森尾徹也さん(18)=鳥取県伯耆町=が最優秀賞の文部科学大臣賞に輝いた。自閉症の兄(21)の姿に学んだ障害や多様性への理解の大切さを訴え、高く評価された。
高校進学後に英会話クラブに入り、顧問の教員と会話を磨いたり、「国の立場や見え方が分かる」と各国の英字ニュースを読んだりして鍛錬。集大成に位置づけたコンテストでは身近な問題意識を話したいと、兄をテーマにした。
兄は自閉症で、感情の制御が難しい一面があるという。スピーチでは、周囲から厳しい表情や態度で接されると、強く不安になる一方、障害の特性を理解して接する人には穏やかになれたと述懐。時にトラブルはあっても「誰よりも思いやりがあり愛情深い」と力を込め、行動には原因があり、障害の特性を理解すれば対話はできると訴えた。
大会は全国英語教育研究団体連合会(東京都)が主催。21年度の14回大会は、都道府県と全国9ブロックの地区予選などで延べ約1千人が内容や発音、態度などの評価点を争った。
森尾さんは予選を勝ち抜き、2月13日のオンラインの全国大会で優勝。「多くの人に伝わるよう、言葉選びから苦労し準備した。(優勝は)信じられない」と控えめに話した。
国際的な舞台で働くことが夢で、春から関西の外国語大学に進む。高校1年から担任を務めた和田■(隆の生の上に一)之介教諭(33)は「頑張り屋であらゆる立場が理解できる森尾君なら、これからも活躍できる」と目を細めた。
(多賀芳文)












