ケーキに入刀する武良布枝さん(前列中央)ら=境港市本町、水木しげる記念館の前庭
ケーキに入刀する武良布枝さん(前列中央)ら=境港市本町、水木しげる記念館の前庭

 境港市出身の漫画家、故水木しげるさん(1922~2015年)の誕生日(8日)を控えた5日、同市本町の水木しげる記念館前庭で、生誕100周年を祝う催事があった。水木さんの妻、武良布枝さん(90)ら家族3人も出席し、特製ケーキで祝った。

 催事は、6日にある鳥取県主催の事業「生誕100年 水木しげる生誕祭」のプレイベントとして市が主催した。

 長女の原口尚子さん(59)、次女の武良悦子さん(55)、布枝さん=いずれも東京都調布市在住=が、水木さんの遺影を前に、水木さんを表現したマジパンなどを飾ったケーキに入刀。見守った県内外の約300人と共に祝った。

 鬼太郎音頭に合わせた地元の女性や伊達憲太郎市長らによる踊りも披露され、布枝さんも踊りの輪に加わって観衆を沸かせた。

 布枝さんは、水木ファンや地元の人たちへの感謝の言葉と共に「水木しげるは永遠だなと改めて感じた。感無量。(水木さんも)高い所で喜んでいると想像している」と話した。

 6日午前は同所でセレモニーがあり、午後からは水木さんの家族やアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の声優らによるトークイベントが、オンライン生配信される。

 (松本稔史)