世界平和への願いを込めながら演舞する奉納者=出雲市大社町杵築東、出雲大社
世界平和への願いを込めながら演舞する奉納者=出雲市大社町杵築東、出雲大社

 【出雲】ロシアのウクライナ侵攻で混乱する世界が平和を取り戻すことを願い、古武道の演武が12日、出雲市大社町杵築東の出雲大社に奉納された。

 奉納したのは島根県吉賀町出身のファッションデザイナー森英恵さんの長男、森顯さん(72)が責任者を務める武道振興会(東京都)。国造りの大国主命(おおくにぬしのみこと)をまつる出雲大社に奉納することで、国同士の争いがなくなることを祈った。

 鹿島神伝直心影流(かしましんでんじきしんかげりゅう)など日本を代表する古武道4流派から、森さんら19人が参加。刀や木刀を手に、気合のこもった声を発しながら躍動感あふれる演武を披露した。

 森さんはロシアとウクライナの悲惨な状況に触れて「お互いに自分たちを見つめ直してほしいという思いで演武した」と話した。

  (藤原康平)