夕暮れが迫る宮城県北部の大崎市。甲高い鳴き声を響かせながら、ねぐらに向かうガンの群れが次々と頭上をよぎる。

 「シジュウカラガンです。こんなにたくさん見られるようになった」と、日本雁を保護する会の会長、呉地正行さんが上空を見つめて言う。

 シジュウカラガンは、白いほおの模様と首のリングが特徴。ほおの模様が小鳥のシジ...