子育てや家族をテーマに楽しさや喜びを短文で表現する島根県の「ことのは大賞」の表彰式が20日、松江市殿町のサンラポーむらくもであった。一般の部で最優秀賞の知事賞に輝いた岩成竜也さん(28)=出雲市=らが、丸山達也知事から表彰状を受け取った。
岩成さんは「オンライン会議中 あいだにはさむ こどもの自己紹介」と記した。在宅勤務中のハプニングを通して、息が詰まる新型コロナウイルス禍でも家族の時間が増えた実感を表現した。18歳以下のこっころの部で知事賞を射止めた奥本陽哉さん=出雲市=の作品は「ストーブのにおいをかぐと思い出す おばあちゃん元気かな」だった。
応募作品について丸山知事は「情景が浮かび上がり、コロナ禍の世情も分かった」と評した。
ことのは大賞は、子育てを大切にする機運を高めようと、県が2002年度から実施。本年度は一般の部とこっころの部、団体賞に全国から4484点の応募があった。 (多賀芳文)
このほかの受賞者・団体賞は次の通り。
【青少年育成県民会議会長賞】一般の部 馬場鈴代さん(大阪府)▽こっころの部 瀬野快さん(愛媛県)【団体賞】益田東高校(益田市)▽出雲養護学校(出雲市)