日本伝統の髪形と和装で、風情ある青石畳通りを歩く参加者=松江市美保関町美保関
日本伝統の髪形と和装で、風情ある青石畳通りを歩く参加者=松江市美保関町美保関

 昔ながらの町並みが残る松江市美保関町美保関の青石畳通りなどを、江戸文化のシンボルの一つ「古典日本髪」と和装で練り歩く催しが21日、現地であった。参加した13人が町並みを歩き、アマチュアカメラマンらが記念撮影を楽しんだ。

 日本の伝統文化である江戸の髪形を広く発信しようと、島根県内の有志らがつくる団体「古典日本髪・出雲髪結びの会」(石原美和会長)が企画した。

 8人の結髪(けっぱつ)師が10種類の髪形に整え、化粧や顔の形に合う江戸時代風の和服を着せた。参加者は朝6時半に近くの旅館で準備に入り、2時間以上かけて仕上げたという。

 髪を結い上げ和服に身を包んだ参加者が、雨にぬれた青石畳通りを歩く姿は目を引き、近くを通り掛かった人々がカメラやスマートフォンで撮影した。参加した井上絵理子さん(44)=松江市御手船場町=は「髪を結う機会がなかなかないのでうれしかった。機会があればまた参加したい」と話した。

  (広木優弥)