島根県と鳥取県が25日、それぞれ110人、104人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも24日確認分。松江市内の飲食店と出雲市内の児童福祉施設でクラスター(感染者集団)が発生した。
島根県の居住地別は松江市59人、出雲市16人、益田市14人、大田市8人、浜田市7人、雲南市2人、安来市と江津市、邑南町、県外が各1人。クラスターはいずれも24日までの検査で、松江市内の飲食店で7人、出雲市内の児童福祉施設で5人の感染を確認した。接触者は把握できており、店名、施設名は公表しない。
県庁南庁舎6階と県雲南合同庁舎1階で職員の感染が判明し、いずれも業務を一部縮小した。松江市教育委員会所管の施設、中国電力島根原発の協力会社、松江市内にある中国電力ネットワーク事業所、大田署で各1人が感染した。
鳥取県の保健所別では鳥取市と米子で各43人、倉吉が18人。
鳥取市の県立中央病院で看護師1人が感染。院内の接触者全員が陰性だったため、通常通り診療している。米子市の本庁舎1階と市福祉保健総合センター「ふれあいの里」で職員の感染が判明したが、業務に支障はない。感染確認により、鳥取市の認可保育施設3カ所と境港市の境小学校が休校、休園となった。
累計感染者数は島根8685人、鳥取8910人。25日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)17・5%、鳥取(350床)13・1%。宿泊療養は島根39人、鳥取127人。自宅療養は島根491人、鳥取453人。重症者は両県ともいない。
(清山遼太、藤井俊行)