任期満了に伴う鳥取市長選が27日に投票、即日開票される。届け出順にいずれも無所属の、現職で3選を目指す深沢義彦候補(69)=自民、公明推薦=と、共産党鳥取県委員会書記長で新人の塚田成幸候補(58)=共産推薦=が26日、大票田の旧市内を回り、最後の訴えに声をからした。 (岸本久瑠人)
深沢候補は、市内に暴風警報が発令されたため開始1時間で遊説を打ち切り、市役所で被害状況の確認などに追われた。警報解除後の夕方、支持者が集まる同市秋里の公民館に駆けつけ約30人を前に「明るい未来を切り開くため、地域活性化に全身全霊で取り組む」と訴えた。その後も住宅地などを巡った。上杉栄一選対本部長は「選挙期間中、街頭演説の依頼もあり反響はあった」と総括した。
塚田候補は、かつて市役所本庁舎が近くにあった本通商店街での街頭演説で、住民投票の結果を覆して本庁舎を移転新築させたとして、深沢市政を批判。「民意を蹴って移転したことが商店街の閑散とした状況をつくった」と主張した。保健所体制強化などコロナ対策も訴えた。岡田正和選対本部長は「終盤になるに連れ、訴えに共感する人が予想以上に増えた」と手応えを口にした。
投票は27日午前7時から午後8時まで(一部は午後7時まで)、92カ所で実施。開票は午後9時から同市天神町の県立鳥取産業体育館で行い、同10時半ごろに結果が判明する見込み。
19日現在の選挙人名簿登録者数は15万4534人(男7万3648人、女8万886人)。