米マスターズ・トーナメントで初優勝した松山英樹選手の快挙を受け、島根県内のゴルフショップがにぎわっている。使用モデルなどを買い求める客が増え、特設コーナーも登場した。ゴルフ業界の活性化に向け、関係者からは喜びと期待の声が上がる。
ヴィクトリアゴルフ松江東津田店(松江市東津田町)は13日、松山選手が使用するモデルの割引セールを始めた。店頭の特設コーナーにボールやウエアなどを並べてアピールする。
優勝の朗報が届いた12日は夕方からスーツ姿の客が押し寄せ、平日ながら普段の2倍の約100人が来店した。林昌史店長は「今週はさらにお客さんが増えそう」と喜ぶ。
同じくゴルフ用品を販売するゴルフパートナー松江くにびき通り店(松江市北田町)は、松山選手モデルのクラブの人気が以前から高く、現在は在庫切れ状態でメーカーからの取り寄せを急ぐ。なじみの客と優勝の話で盛り上がったという曽田智祥店長は「ゴルフはコロナ禍で人気が高まったスポーツの一つ。松山選手の優勝はゴルフ業界の弾みになる」と期待した。
ゴルファーたちが練習に通う法吉ゴルフクラブ(同市法吉町)の永田健支配人は「女性や若い世代でレッスンに通う人が増えており、今回のニュースで人気に拍車がかかってほしい」と話した。
(部田寛孝、平井優香)