若者の地元就職を促進するキャンペーン「未来サポートプログラム」が4月1日、始まる。山陰中央新報社と、学生の就職活動にかかわる経費助成制度を設けている島根県が、連携して実施。山陰中央新報社が島根県内の企業・団体、市町村から募った協賛金を原資に、経費助成額を上乗せし、「半額補助」を「全額補助」に充実させるとともに、多媒体で広報し、地域の最重要課題である定住促進を図る。

 >>未来サポートプログラム

 上乗せするのは、県が実施している(1)就職活動(2)インターンシップ(就業体験)(3)IT技能習得-の3制度。県がそれぞれ上限額を設け、交通費、宿泊費を半額助成している。4月1日からは、山陰中央新報社が展開する「未来サポートプログラム」から同じ基準で同額を支援することで、全額補助を実現する。

 県の制度と未来サポートプログラムの連携により、就職活動とインターンシップは交通費、宿泊費が上限3万円半額補助から上限6万円全額補助となる。IT技能習得は、宿泊費が1日上限4900円の半額補助が1日上限9800円の全額補助、交通費も上限1万円の半額補助が上限2万円の全額補助となるほか、技能習得支援金も1日2000円が1日4000円の支給に拡充される。

 未来サポートプログラムは3月30日現在、54企業・団体、県内全11町村が賛同した。制度の活用を促すため、従来のポスター、チラシに加え、本紙、特設サイト、SNS(会員制交流サイト)など多媒体で広報する。

 県の制度を担当する県若年者就職促進室の田原賢司室長は「民官一体となって島根での就職を目指す若者を支え、定住につなげたい」と話した。

 問い合わせは、就職活動とインターンシップはジョブカフェしまね、電話0852(28)0694、IT技能習得は島根県中小企業団体中央会、電話0852(21)4809。