丸山達也知事(資料)
丸山達也知事(資料)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、島根県の丸山達也知事が1日、県外から来た人たちの歓迎会を1週間延期し、8日以降に開催するよう県民に要請した。進学や転勤に伴う県境をまたぐ移動が活性化する中で、感染リスクを抑える狙いがある。

 県外者との自宅での飲食も1週間は自粛するよう求めた。会見した丸山達也知事は「4月1日を境にする社会的な移動要因が明確にあるので、そのタイミングに合った要請をさせていただく」と説明。県内在住者に限定した歓迎会は延期を求めない。

 3月31日までの3日間、県内では1日120人以上の感染者を確認しており、31日時点の人口10万人あたりの1週間の感染者数は123・2人。地域別では江津218・2人、松江191・0人、益田164・4人で、年代別では18歳以下が309・4人と最も高く、19~29歳229・3人、30~49歳148・7人と続く。

 県は部活動に伴う移動や、学生同士の会食で陽性者との接触機会が増えたことが感染拡大の主因とみる。換気不足により、くしゃみや会話などによる微小粒子(エアロゾル)を吸い込んで感染したケースがあるという。
     (佐々木一全)