体調が思わしくないことは知っていたが、あまりにも早過ぎる死である。誰もが認めるはずだが、個人的な強い思いとしても、青山真治は、私と同世代の日本人の中で初めて登場した「偉大な映画作家」と呼ぶにふさわしい存在であった。

 その仕事が多岐にわたることも指...