今度は9日の夜に見える
月は日ごとにどんどんと形を変えていきます。まったく見えない新月(しんげつ)から、三日月(みかづき)、半月(はんげつ)となり、さらに太って満月(まんげつ)になります。そこからは少しずつ欠けていってまた半月になり、やがて細い月になったあと新月に戻(もど)ります。
およそ1か月で一巡(めぐ)りする月の満ち欠けには、半月が2回ありますね。前半の半月、つまり月が満ちていく途中(とちゅう)の半月を上弦(じょうげん)といいます。弦(げん)とは弓の弦(つる)のことで、半月の真っすぐな欠け際(ぎわ)を、弓にぴんと張った弦に例えています。一方、後半の月が欠けていく途中の半月は下弦(かげん)といいます。
上弦は、それだけでも月を表す言葉ですが、分かりやすいように「上弦の月」ともよくいわれます。上弦の月の見え方には次のような特徴(とくちょう)があります。
日の入りのころ、南の空に出ています。このとき見えているのは、まるい月の右半分です。それは、西にある太陽の光に照(て)らされているからです。月の模(も)様(よう)を「ウサギのもちつき」に見立てるなら、ウサギの頭や体がある側が光っていて、うすがある側は見えません。
今度、上弦の月が見えるのは4月9日です。日没の後、少し暗くなってからが見やすく、夜中まで空に出ています。午後7時から8時ごろなら、南西の空に見えますので、月の向きに注目してみましょう。まるいへりを右下にして傾(かたむ)いていて、やはり光っている側が太陽が沈んだ西の地平線に向いています。
双眼鏡(そうがんきょう)で観察すれば、欠け際のクレーターもよく分かります。
◆島根県立三瓶(さんべ)自然館サヒメル天文事業室長・竹内幹蔵(みきまさ)












