【益田】益田市内の全15小学校と市立図書館3カ所で、小学校低学年向け絵本「おかねってなぁに?」が4月中に読めるようになる。実業家・渋沢栄一(1840~1931年)の著書「論語と算盤(そろばん)」にある、社会に役立つお金の使い方を紹介している。
日本商工会議所青年部が発行し、A4判39ページ。経済的な豊かさと精神的な豊かさのバランスが重要であることを説いている。
2024年度から発行される新1万円札の顔に決まった渋沢の「よく集め、よく散ぜよ」との言葉には「ありがとうを集めてありがとうをみんなにわたしていくと、もっとありがとうがふえるよ」との説明文が付いている。
益田商工会議所青年部が14日、市に35冊を寄贈。同市常盤町の市役所で山本浩章市長に絵本と目録を手渡した田原亮輔会長(40)は「子どもたちにお金の大切さを知ってもらい、しっかりとした大人になってほしい」と話した。(中山竜一)