【出雲】出雲市斐川町で創作活動をする斐川日本画協会の作品展が8日、市立ひかわ図書館(島根県出雲市斐川町直江)で始まった。穏やかな色彩で描かれた花や身近な風景など32点が並び、来場者を楽しませる。17日まで。
畑の野菜やモクレン、ツバキといった植物、愛猫、木に止まるセミなど、50~80代の会員15人の近作を中心に展示した。貝を題材にした「海へ」は、水中に漂う泡を、スポンジをたたいて描いた。質感を表現するため、和紙をもんでから描いたり、金や銀などの箔(はく)を貼ったりした工夫が随所に見られ、来場者は角度を変えてじっくりと眺めた。
会場の一角には、岩絵の具や絵の具を接着する膠(にかわ)、筆などの画材も並べた。協会の福間小夜子会長(69)は「表現の仕方はそれぞれで新発見があると思う。日本画を多くの人に知ってもらいたい」と来場を呼びかけた。
午前10時~午後5時、入場無料。11日は休館。
(月森かな子)