白いコンテナのような構造物が、福岡県東部・豊前市の海を望む敷地にところ狭しと並べられていた。何の音もせず、においもない。一般家庭3万戸の1日の電気使用量に相当する出力5万キロワット、容量30万キロワット時と世界最大級を誇る蓄電池は静寂が支配する中で黙々と稼働していた。太陽光による発電が余剰になった場合、それを蓄えて生かす役割を担っている。

 「脱炭素」には、太陽光などの再生可能エネルギーの拡大が欠かせない...