陽気で一気に開花したホタルカズラ=島根県海士町海士
陽気で一気に開花したホタルカズラ=島根県海士町海士

 島根県海士町海士の町道脇で県の準絶滅危惧種ホタルカズラが見頃を迎えている。気温が20度を超えた20日は陽気に誘われて群生のつぼみが一気に開花し、「瑠璃(るり)色の宝石」と呼ばれる青い小さな花が山間の草地に広がった。

 ホタルカズラはシソ目ムラサキ科の多年草で、先週から少しずつ開花が始まった。花びらの中央に星形の突起があるのが特徴で、ホタルの光にも見えることから名前が付いた。平安時代の文人小野(おのの)篁(たかむら)がとどまった金光寺につながる山道の中腹に群生がある。

 海の見える尾根で、日当たりの良い乾いた場所を好むことから県内で群生地は限られている。隠岐諸島では海士町のほか、西ノ島町と隠岐の島町の計4カ所に植生が確認されている。

 近くの体験交流施設・隠岐しぜんむらの福田貴之さん(37)は「青い花々は見応えがある。町道のすぐ脇にあるので見やすい環境にある」と話した。

 群生は隠岐しぜんむらから町道を約200メートル下った場所で案内板がある。

 (鎌田剛)