島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県が過去最多の219人の新型コロナウイルス感染者を発表した22日、鳥取県の新規感染は122人だった。松江市内の学校2校と市立学校、出雲市内の社会福祉施設2カ所、雲南保健所管内の学校、米子市内の保育所と認定こども園の計8件のクラスター(感染者集団)が発生した。両県の新規感染はいずれも21日確認分。

 島根県の市町村別は、松江市104人、出雲市70人、雲南市22人、安来市15人、大田市4人、益田市3人、奥出雲町1人。クラスターは21日までの検査で、松江市内の学校2校で8人と7人、市立学校で7人、出雲市内の社会福祉施設2カ所で9人と7人、雲南保健所管内の学校で5人の感染を確認。接触者は把握できており、名称は公表しない。
 松江市の市上下水道局の職員と市立保育施設の職員、島根原発の社員、奥出雲町職員の各1人が感染したが業務に支障はない。感染確認のため、22日から雲南市内の小学校1校を臨時休業、中学校1校の1学級を学級閉鎖、児童福祉施設1カ所を休所とした。
 松江市立小学校6校で関係者11人が感染。1校は全校休校となったが、拡大状況に応じて小中学校区を範囲に一斉休校する市の独自ルールの導入は25日からで、今回全校休校となった小学校は検査対象を把握するための休校のため、ルールの対象とはならない。

 鳥取県の保健所別の内訳は米子64人、鳥取市45人、倉吉13人。
 クラスターは保育所が16~18日に計7人、認定こども園が16~20日に計10人、それぞれ感染が確認された。関係者が把握できており名称は公表しない。
 県庁舎と県西部総合事務所、浜村署、倉吉市役所第2庁舎に勤務する職員各1人の感染が判明したが、業務に支障はない。
 感染確認を受け、倉吉農業高と米子工業高、米子白鳳高、鳥取市の久松小、倉吉市の社小と久米中、米子市の車尾小と彦名小、境港市の外江小、日吉津村の日吉津保育所が休校、学年閉鎖、学級閉鎖、休園とした。
 累計感染者数は島根1万2516人、鳥取1万1435人。22日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)11・1%、鳥取(350床)14・6%。宿泊療養は島根26人、鳥取110人。自宅療養は島根1062人、鳥取755人。重症者は島根1人、鳥取はいない。
 (清山遼太、福間崇広)