2021年春作の「益田トマト」の出荷が15日、始まった。出荷開始は昨年と同じで例年より1週間早い。好天に恵まれ、甘くて酸味も効いた良質なトマトが益田市内や山陽側の店頭に並ぶ。
市内26の生産農家でつくる益田トマト部会(大畑貴永会長)が栽培している。生産者9人がこの日の朝に収穫し、直径7~10センチほどに実ったトマトを同市飯田町のJAしまね西いわみ地区本部飯田選果場に持ち込んだ。選果場の女性スタッフ13人が大きさや仕上がりで選別し、4キロ箱に詰めて昼までに880キロを出荷した。
益田トマトは春作が7月下旬まで、秋作は8月下旬から12月下旬まで出荷され、JAしまねのトマト取扱量の8割を占める。
21年産の栽培面積は前年比3・4%増の7・1ヘクタールで、年間販売額は10・7%増の1億7580万円を目指す。大畑会長(42)は「生産者の思いが詰まったトマトを多くの人に味わってほしい」と話した。(石倉俊直)