【奥出雲・雲南】利用者数低迷にあえぐJR木次線の一部区間で乗り降り自由となる切符付き日帰りツアーが29日、始まった。参加者は、列車に揺られながら亀嵩駅(島根県奥出雲町郡)に到着し、奥出雲和牛を使った食事を堪能した。
初日は9人が参加し、宍道駅で木次線に乗り換え、備後落合方面へ向け出発。食事会場の亀嵩温泉「玉峰山荘」へ向かうため亀嵩駅で降りた。
家族4人で訪れた出雲市内の小学6年生は「最近旅行をしていないから来たかった。思ったより速かった。また乗りたい」と話した。昼食を終えた参加者は、出雲横田駅から再び乗車した。
ツアーは木次線利活用推進協議会が企画し、初日まで15日程度しかない中での受け付け開始となったものの、28日時点で約60人の申し込みがあったという。
出雲市駅か松江駅発着で5月8日まで。木次駅から備後落合駅までの乗り降り自由のフリー切符と食事が付く。中学生以上4千円、小学生3千円、未就学児は無料だが昼食は付かない。7日まで松江駅内の日本旅行TiS松江支店で受け付ける。同支店は電話0852(22)0011。
(狩野樹理)