【益田】益田市美都町都茂の都茂小学校の児童がこのほど、益田川にアユの稚魚を放流した。
同町山本の葛籠(つづら)地区で自治会長を務める斎藤正明さん(75)は5年前から自宅前を流れる益田川の一帯約700メートルを覆う竹やぶを一人で伐採してきた。川面は見やすくなったが、生き物の姿が見当たらない。市美都分庁舎に相談したところ職員の真庭太樹さん(41)が高津川漁協高城本流の総代長で、アユの放流経験があったことから一昨年、放流を決めた。
「子どもたちに川に親しんでもらいたい」と今年は地元の小学生を招いた。都茂小の1、2年生8人が「大きくなってね」と声をかけながら、12センチ程度の大きさのアユ400匹を放流し、ヤマメも300匹放流した。
1年生の三浦千実(ちなみ)さん(6)は「にょろにょろしていた。大きくなってほしい」と放流を楽しんだ様子だった。
斎藤さんは「高津川に負けないくらい立派な川であることを親しみながら知ってもらいたい」と話した。
(藤本ちあき)













