【松江】松江市鹿島町北講武の宮廻文雄さん(73)の畑で、アボカドの花が咲き誇っている。アボカドは冬に氷点下になる地域での生育が難しいとされており、通りがかりの人々が物珍しそうに見入っている。
宮廻さんは2015年から独学でアボカドの木2本を育てている。肥料や水をこまめに与え、今年初めて開花。宮廻さんによると1、2月ごろからつぼみがつき始めたという。
アボカドの産地化に取り組む松山市の市農業指導センターによると、アボカドは寒さに弱いため、霜が降りない地域での栽培が適しているという。同センターの橋口慎太郎さん(40)は「山陰のように冬が厳しい地域で育てるのは難しい。珍しいことで、注目している」と話す。
宮廻さんは11月ごろに実が収穫できるとみており「どのように成熟するか楽しみ」と心待ちにした。
(山本貴子)