【松江】19世紀末から20世紀初頭にかけて欧州で隆盛を誇った芸術様式「アールヌーボー」や「アールデコ」のガラス工芸品を集めた展示・即売会が26日、松江市朝日町の一畑百貨店松江店で始まり、美術ファンの目を楽しませている。31日まで。
アールヌーボーのガラス工芸家の第一人者として知られるフランス人のエミール・ガレやドーム兄弟、アールデコの先駆者ルネ・ラリックの工房作品など約50点が並ぶ。来場者は、エナメルで繊細に絵付けされた「リキュールセット」や花瓶、ミニチュアサイズの器などを一点一点じっくり鑑賞。精緻で柔らかな色使いのアールヌーボーと、幾何学的なデザインのアールデコの世界を楽しんだ。
展示会を手がける美術商の渡辺薫さん(58)は「ヨーロッパの空気を味わってほしい」と多くの来場を呼びかけた。 (山本貴子)













