島根原発2号機再稼働の是非について起立で採決する議員ら=松江市殿町、島根県議会
島根原発2号機再稼働の是非について起立で採決する議員ら=松江市殿町、島根県議会
島根原発2号機再稼働の是非について起立で採決する議員ら=松江市殿町、島根県議会

 島根県議会が26日、中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の再稼働を賛成多数で容認した。電力の安定確保や地域経済への影響などから必要性を主張する声が多く上がった。丸山達也知事が再稼働の判断に必要とした材料が全て出そろい、6月2日の可否表明を残すのみとなった。(白築昂)

 26日開会した5月定例会の本会議で島根原子力発電所対策特別委員会の中村芳信委員長が再稼働容認の報告をした。工事計画と保安規定の審査を厳格、厳正に進める▽原子力発電の安全確保に万全の体制で臨む▽核燃料サイクルの早期確立を図る-など5項目を、中電のほか、原子力規制委員会、経産省など関係省庁に要請するよう県に求めた。

 採決に先立ち、賛成4人、反対2人がそれぞれ討論。自民党議員連盟の大屋俊弘議員はロシアによるウクライナ侵攻での燃油高騰などを踏まえ「エネルギー需給力の脆弱(ぜいじゃく)性が顕在化した。多層的エネルギーの確保が重要だ」と再稼働の必要性を強調した。

 民主県民クラブの角智子議員は、使用済み核燃料を再利用する「核燃料サイクル」が確立されていない点を疑問視。「国が解決してくれるなどと言っていては、不安を抱える県民に対し何の答えにもなっていない」と述べた。

 田中八洲男議長を除く全議員33人で報告に対する採決を実施。賛成は自民党議員連盟15人、県議会自民党8人、民主県民クラブ2人、公明党県議団2人、無会派1人の計28人。反対は民主県民クラブ3人、共産党県議団2人の計5人だった。このほか再稼働を求める請願4件を採択。反対の請願5件を不採択とした。

 終了後、丸山知事は「判断の基にすべきものは本日の議会の結論で全てそろった」と述べた。

 島根2号機は2011年3月の東京電力福島第1原発事故後、定期検査のため12年1月に運転停止。中電は再稼働に向け、13年12月に規制委に審査を申請し、21年9月に安全対策に関する審査に合格した。地元自治体は2、3月に原発が立地する松江市を含め、原発30キロ圏内の出雲、安来、雲南各市と、鳥取県、米子、境港両市の首長が再稼働に同意を表明した。