【出雲】東光会理事の画家・鳥屋尾敬さん(72)=出雲市馬木町=の作品展「シルクロードの詩(うた)」が28日、出雲市浜町の出雲文化伝承館で始まった。40年近く描き続けているシルクロードに関する作品が、異文化への興味を誘う。7月3日まで。
テレビで見たシルクロード周辺の映像に魅せられ、1986年以降、中国、トルコ、エジプト、ウズベキスタンを取材し、制作活動を続ける。今回は1980年から近作40点を集めた。
ウズベキスタンのサマルカンドを描いた「モスクの前で」(2021年)は、大人と子どもの背景にあるモスクの壁を、茶色と鮮やかなサマルカンドブルーで表現。壁の質感を出すための砂が立体感を出す。「祈りのあと」(01、03年)は、黒い着衣の女性を描き、戦争が相次ぐイスラム世界の平和を願う。
鳥屋尾さんは「それぞれの作品にメッセージがある。何を訴え、語ろうとしているのかを感じてほしい」と話した。
作品展は、午前9時~午後5時。毎週月曜日休館。一般600円、高校生以下無料。毎週土、日曜日の午後2時からは鳥屋尾さんのギャラリートークがある。 (松本直也)