島根県内の新型コロナウイルスの感染拡大が収まりつつある。連日100人台を記録していた感染者数は29日まで8日連続の2桁となり、同日確認分は約4カ月半ぶりの20人台。県はこれまで目立っていた高校での広がりが抑えられたためと分析するが、感染が再拡大するリバウンドの恐れがあるため、引き続き感染防止策徹底を呼び掛ける。

 県内の感染者数は年明け以降、感染力の強い変異株・オミクロン株の影響で急増し、4月21日に1日最多の219人を確認するなど、4月は月別最多の4358人が感染。1週間の感染者数(人口10万人当たり)も150人前後と高かったが、5月13日(151・6人)以降は右肩下がりで、29日時点で70・5人となった。感染者数が多かった松江、出雲両市も落ち着き、29日の確認分は両市とも1桁にとどまった。

 感染者数が落ち着きつつある要因として、...