島根県と鳥取県が30日、25人、59人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。島根県の感染者数が20人台となるのは143日(約4カ月半)ぶり。出雲市の事業所、米子市の事業所と米子保健所管内の医療機関で、計3件のクラスター(感染者集団)が発生した。新規感染者は両県とも29日確認分。
島根県の居住地別の内訳は、大田市8人、松江市6人、出雲市5人、浜田市と隠岐の島町各2人、益田市と雲南市各1人。
クラスターが発生した出雲市の事業所では29日までに5人の感染を確認。接触者は把握できており、名称は公表しない。県内のクラスターは累計261件。
松江市内では、29日までに市立小学校2校で関係者計6人が感染し、2クラスを31日、1クラスを6月3日まで学級閉鎖とする。
29日までに複数の感染が確認された大田市学校給食センターが業務を一時停止。市内の小中学校など26施設は6月3日まで弁当対応する。感染確認で大田市立小学校1校が6月1日まで休校。
鳥取県の保健所管内別の内訳は、鳥取市33人、米子24人、倉吉2人。
クラスターが発生した米子市内の事業所は20日以降で従業員19人の感染を確認。米子保健所管内の医療機関は27、28の両日で職員と患者計8人が感染した。接触者が特定できており、施設名は公表しない。県内のクラスターは累計154件。
智頭町の智頭病院は施設利用者や職員の計7人が感染したと発表。外来診療は通常通りだが、救急車の受け入れと通所リハビリテーションを当面、停止する。
鳥取刑務所、米子市役所本庁舎、倉吉市役所第2庁舎、東部消防局で職員各1人の感染が判明したが、業務に支障はない。東部消防局は30日に、さらに2人の感染が確認された。関係者の感染で智頭町の智頭小が一部学級閉鎖した。
累計感染者数は島根1万6849人、鳥取1万5056人。30日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)14・0%、鳥取(350床)16・9%。宿泊療養は島根27人、鳥取106人。自宅療養は島根560人、鳥取571人。重症者は両県ともいない。
(清山遼太、藤井俊行)













