情報量の多さに苦戦しながら新聞クイズの解答を探す生徒=島根県津和野町町田、津和野中学校
情報量の多さに苦戦しながら新聞クイズの解答を探す生徒=島根県津和野町町田、津和野中学校

 日本新聞協会NIE実践指定校の津和野中学校(津和野町町田)で30日、1年生対象の新聞教室があった。6月に本格的なNIE活動に入るのを前に、25人が山陰中央新報社の清水由紀子NIE担当から、新聞の特長や読み方を学んだ。

 ニュースはテレビから得る生徒が圧倒的に多く、まずは新聞に慣れるため、当日の本紙から答えを探すクイズに挑戦。大きな紙面をめくって、びっしり詰まった文字を追うのに苦戦しながら正解を探した。

 清水担当は、新聞記事は見出しと第1段落に記事全体の内容が要約され、2段落以降の本文で具体的な説明をする「逆三角形」であることを説明。「1面から終面まで見出しとリードを拾い読みし、その日の世の中の動きをつかむことから始めよう」と助言した。

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の各紙記事を見比べ、見出しの違いをチェック。複数の新聞やテレビ、インターネットなど、多様な角度から情報を得て、自分の考えを持つことの大切さを理解した。

 永田莉子さん(12)は「新聞や読み方について詳しく分かった。今後は気になる記事から読んでみたい」と話した。