熱気球に乗って高さ30メートルの浮遊体験を楽しむバルーンフェスティバルがこのほど、鳥取県琴浦町内であり、約300人が上空から田園風景の向こうに広がる日本海の眺めなど、自然豊かな地域の魅力を再発見した。
同町釛、聖郷小学校と聖郷運動広場で、2機の気球がロープにつないで上げられた。それぞれ7、8人が代わる代わる乗り込み、バーナーの炎で温まった空気を浮力にして音もなく上がる気球の浮遊感を味わった。地上の家族らに手を振りながら遠くの景色も楽しんだ。
同町浦安の中学1年東詩珠(うみ)さん(12)は「揺れたのは怖かったけど、楽しかった」と話し、祖母橋本絹子さん(77)も「上がれば上がるほど景色が違った」と笑顔だった。2人と誘い合って参加した、近くのパート桑崎裕子さん(49)は「貴重な体験で、すごくうれしい」と喜んでいた。
実行委員会の田口友香代表(45)が、兵庫県からの移住後、感動した景色を好きな気球で「みんなと共有したい」と、昨年8月に続いて企画した。近くの文化拠点「カウベルタウン」で「気球を見上げるマルシェ」も同時開催した。(吉川真人)