イルカと泳ぐ鈴木瑛さん(中村凪沙さん提供)
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尾びれの付け根にロープを巻き付けたまま泳ぐイルカ=5月26日、島根県知夫村、来居港(鈴木瑛さん撮影)
尾びれの付け根にロープを巻き付けたまま泳ぐイルカ=5月26日、島根県知夫村、来居港(鈴木瑛さん撮影)
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イルカと泳ぐ鈴木瑛さん(中村凪沙さん提供) 尾びれの付け根にロープを巻き付けたまま泳ぐイルカ=5月26日、島根県知夫村、来居港(鈴木瑛さん撮影) 「なぎんこ 島暮らし初心者」のスマートフォン用QRコード

 隠岐諸島の島前3町村の港に、人懐こいイルカ1頭が春先から出没して話題になっている。5月26日には島根県知夫村の来居港で、近くの男性が水中撮影に成功し、尾びれにロープが巻き付いているのが判明した。住民からは「取ってあげたい」と心配する声も上がる。

 4月ごろから来居港のほか、西ノ島町の別府港、海士町の菱浦港で目撃されている。航行中の小型船の周囲を泳ぐことが多く、先月26日夕方には3町村を結ぶ内航船を追って来居港に入ってきた。

 短期就業体験「大人の島留学」で知夫村に滞在中の鈴木瑛(えい)さん(24)が自宅からシュノーケリング用の道具を持ち出して海に入り、約100メートル泳いでイルカの姿を動画で撮影した。体長2メートルほどで尾びれの付け根にちぎれたロープが巻き付き、体にも複数の古傷があった。

 伊豆諸島の利島、御蔵島(ともに東京都)で計5回、イルカと泳いだ経験がある鈴木さんは「キューと鳴き声のする方向に向かって2、3メートル潜るとイルカの方が気付いた。周囲を回って遊んでくれた」と振り返る。伊豆諸島では触れたり、近づき過ぎたりすると危険だと教わったといい、イルカはもっと遊んでほしいしぐさを見せたが、距離を保って撮影を終えると岸に上がった。

 浜田市と江津市にまたがる、しまね海洋館アクアス海獣展示課の三島有紀課長は「バンドウイルカとみられ、好奇心が旺盛な個体」と指摘する。「ロープを取るには人、イルカともに危険な作業になる。弱っている様子でもなく遊泳できるので、近づかずに見守ってほしい」と話している。

 知夫村の地域おこし協力隊員の中村凪沙さん(23)が開設したユーチューブチャンネル「なぎんこ 島暮らし初心者」で、鈴木さんがイルカと泳ぐ様子を公開している。 (鎌田剛)