シバザクラの手入れをする永田集落の住民=安来市広瀬町東比田
シバザクラの手入れをする永田集落の住民=安来市広瀬町東比田

 安来市広瀬町東比田の永田集落で、住民が植えたシバザクラ5万株が見頃を迎えた。ピンクや白、紫の花が咲き誇り、山里を彩っている。5月上旬まで楽しめるという。

 「シバザクラの里」づくりに取り組む同集落は、雑草の抑制と農村の景観維持を目的に、2014年から集落内3カ所の畦畔(けいはん)に防草シートを敷き、シバザクラを植えている。
 毎年1500平方メートル程度ずつ植栽範囲を増やし、今年は計9800平方メートルに花畑が広がった。4月中旬から花が咲き始め、色鮮やかなじゅうたんのように水田の斜面を覆っている。
 恒例の大型連休中のステージイベントは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年に続き見送る。一方で24、25の両日のみ、いずれも午前10時から花畑付近で香茸(こうたけ)ご飯を販売する。なくなり次第終了。
 植栽に取り組む永田集落農地・水保全管理活動組織の仙石晃代表(76)は「集落をゆっくり散策し、春の訪れを感じてほしい」と話した。
                              (渡部豪)