島根県アームレスリング連盟(20人)の吉松幸二理事長(47)=益田市有明町=と吉松英樹副理事長(47)=同市中吉田町=が5月の全国大会「マスターズ(45歳以上)レフトハンド(左腕)部門」でそろって3位に入った。2人を含め競技仲間も大勢いる益田市を「アームレスリングの聖地にしたい」と改めて気合が入っている。 (中山竜一)
アームレスリングは縦70センチ、横90センチ、高さ1メートルの頑丈な台の上で1対1で戦う競技。国内の競技人口は3千人以上とされる。2人は5月1日に広島県福山市で開かれた「全日本アームレスリングストラップ選手権大会」に出場。ベルト状のひもで競技者2人の手首を固定して戦うルールで、ひもを装着しない「素握り」と比べ、純粋な力比べで勝敗が決する大会だった。
全国から男女約100人が参加。吉松理事長は75キロ以下、吉松副理事長は無差別級で、両部門とも各10人で争った。マスク着用の上、2敗するまで戦える「敗者復活あり」のダブルエリミネーション形式で行われ、2人とも初戦の勝利で3位を確保。敗者復活枠を含む続く2試合は敗れたが、堂々と渡り合った。
県連盟は2020年4月発足で、まだ日が浅い。新型コロナウイルス禍の影響で競技大会が相次いで中止される中、連盟会員たちは益田市中吉田町の吉田小学校体育館を拠点に実戦形式の練習を重ねてきた。
県レベルの大会開催はなく、連盟から全国大会出場も今回が初めて。吉松理事長は「2年余りで入賞できた。高齢になっても楽しめるスポーツで、競技人口を増やして、ゆくゆくは益田で県大会を開き、益田をアームレスリングの聖地にしたい」と話した。
同連盟は随時、会員を募集している。練習時間は毎週木曜日午後7時~同10時。問い合わせは吉松理事長、電話090(5262)3869。