【大山】大型連休を前に弥生時代の集落遺跡・妻木晩田遺跡を保存する鳥取県立むきばんだ史跡公園(鳥取県大山町妻木)で21日から、同公園が工夫を凝らした独自の花絵が公開される。内側に人の顔のような竪穴式住居の柱跡と、外側に四隅突出型墳丘墓をベゴニアなどでデザインし、1カ月間、披露する予定。
公園は2012年4月にオープン。山陰地方に特徴的な弥生時代の首長を弔った四隅突出型墳丘墓や竪穴式住居、集落を復元して展示する。例年、大型連休に勾玉(まがたま)づくりや火おこし体験などを実施してきたが、新型コロナウイルスの影響で開催が難しくなった。
このため、新たな魅力を創出しようと誰もが楽しめる花絵を考案。西日本最大級の花のテーマパーク、とっとり花回廊(同県南部町鶴田)が協力した。
花絵は、連休に見頃を迎える白とピンクのベゴニア、青のネモフィラや紫のアリッサムのポット1600個を4メートル四方に並べた。竪穴式住居跡と四隅突出型墳丘墓をあしらった妻木晩田遺跡のシンボルマークに仕立てた。
20日に内覧会があり、調査活用担当の長尾かおり文化財主事は「旬の花を眺めながら公園内を楽しんでほしい」と呼び掛けた。観覧無料。開園時間は午前9時~午後5時。26日は休園。 (柴田広大)